ほどけるいと。

毎朝見かけては,おはようと笑顔を向けられる。

大した接点も,思い出もないのに。

俺だけにじゃない。

貰っては返して,目があったら挨拶をして。

すごいと思う。

なのに俺は,LI⚪Eを交わした時と違い,答えに困ってしまう。

明確なものがないから。

だけど,少したどたどしいことを自覚しながらも同じように返せば,琴音さんは嬉しそうにするから。

続きもなにもなく,これでいいのかと最近は慣れてきたところだ。

俺を含め



「あんまり良く喋らない人と話す時,ちょっと気ぃはってるのに,それでも明るく振る舞うの,すごいよね」

「え,そんな時ある? いっつもあんな感じじゃない?」



卯田が由芽さんと笑い合う琴音さんを指す。