ほどけるいと。

「お土産,買ってく?」



くいっと繋げた手を引っ張ると,琴音は



「もちろん!」



と勢いよく言う。

もういい時間だと移動すると,同じような人もちらほら見えた。



「何買おっかなぁ」



コップや文房具,人形を目で流し見しながら,琴音がんーという。

俺も首だけ回して見るものの,ストラップや食品にしか目がいかなかった。

 

「あ! これにする!」

「栞?」

「うん! これのベルーガ」



てっきりストラップにするかと思えば,琴音が選んだのは栞。

琴音はキラキラとそれを見ながら



「私本好きなのに,栞持ってなかったの。それにベルーガもあって,日用使いも出来て完璧じゃない? 思い出になるよ,きっと!」