ほどけるいと。

「深海魚っていうのも,捨てがたいよね」



場の暗さに合わせてか,琴音は小さな声で言った。



「あっちにはクラゲもいるみたいだよ」

「うん,いこう」



クラゲだけでも何種類もいて,琴音はビックリしたようにあちこち見ようとする。

手を引かれながら,俺もそれに,気がすむまで付き合った。



「クラゲって…琴音に似てるよね」

「え…どこが?!」



答えによっては怒られる,そんな予感がした。



「普段ふよふよしてるのに,案外強い」



クラゲの足を指しながら言うと,琴音は頬を膨らました。



「どうゆう意味?」

「ほら,やらかいし」



膨らました頬を,折角だからつつく。

すると琴音はげっそりした人みたいに,反対に頬をひっこめて。



「何その顔」



俺が笑うと,今度は恥ずかしそうに顔を反らした。