ほどけるいと。

「イルカショー,見に行く? 待ってればその次はシャチも見れるみたいだけど…」

「んー,行く! 他は終わったら回ろ」

「うん。ベルーガは近くにいるみたい」

「うそ! 絶対行く!」



イルカショーの会場に向かうと,琴音は前に行きたがったので,全力で止めた。

濡れるのだと説明すれば,琴音ははっとしたように,神妙な顔で頷く。



「あ…ポテトとか色々売ってるよ」



琴音が反応したから,それも買うことにした。

イルカショーはいい時間に始まって,時折自分達がカメラに捉えられながら楽しむ。

琴音は隣で,ポテトも忘れ。



「頑張れ,頑張れ……おー!」



と小さな声でおおはしゃぎ。

倒れそうになっていたポテトを,仕方なく預かると



「ありがと」



と琴音は恥ずかしそうにお礼を言った。