ほどけるいと。

水族館なんていつぶりだろう。

そんなことを,電車の中で考えた。

最後に行ったのはもしかしたら,小学校の遠足かもしれない。



「何がいるんだろうね」



わくわくと,音がするほど楽しそうに琴音が言う。



「何にいて欲しい?」



お互い,恐らく行ったことはあるけど,あんまり覚えていない。



「んー,やっぱり,白イルカ。ベルーガとかいて欲しい!」



あの声で鳴いて欲しいんだと琴音は言う。



「じゃあ,見に行こっか」

「うん」



警戒心ゼロの,無防備な顔で。

琴音は今日も笑ってくれる。