ほどけるいと。

「今日晴れて良かったね」

「うん」



傘をさして歩くと,流雨の顔が見えなくなるから。

分かってるのか分かってないのか,流雨は頷いて。

取り敢えず同意して貰えたから嬉しくなった。



「流雨,飲み物は?」



流雨の持っている小さなショルダーバックに,飲み物があるとも思えない。



「あーと,喉渇いてからでいいかなって」

「だめだよ。渇いてからじゃ遅いんだから。待ってて…っ」 

「ちょっ,琴音さ…」


赤い自販機を見つけて,私は駆け出した。

流雨,今はさん付けしようとしたな。

むっとして自販機の前で止まると,目当てのジュースがあって。

私は迷わずボタンを押した。