もう,半日以上前のLI⚪E。

私は慌てて返信内容を考えると,震える指でそれを打ち込んだ。



ーごめんね,流雨。私はもう,流雨とは会えないよ



今さら流雨とやり直せるとは思ってない。

流雨と別れてからずっと,私は泣いていた。

むしろ,泣いてばかりだった。

私が別れを決めた時,流雨はきっと後悔するんじゃないかなって思ってたよ。

私と向き合わなかったこと。

私と別れること。

そのどちらも。

その上で,好きなだけじゃやっていけないって。

私は我慢を隠せなかったから。

だから,私は流雨と別れた。

いっそ,流雨が言うみたいに1から始めても。

また私達は同じ事を繰り返す。

私はまた



『私を見て。私に気付いて』



そんなメッセージを隠して,流雨もまた,傷付く。

だから流雨,そう言って貰えてすごく嬉しい。

流雨の中で私は,ちゃんと彼女やれてたんだなって,安心する。


ーありがとう,流雨。でも,ばいばい。