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ごめん。

琴音のことを考える度,最後はどうしてもそこに行き着いてしまう。

焦っても焦っても。

もう気付けば半年も経っていた。

ごめん。

その一言がどうしても送れない。

そんな軽い言葉で,琴音を傷付けた1年が,琴音に戻るわけがない。

それに,俺は何度もその言葉で,琴音の気持ちを跳ね返し続けたから。

もうそんな言葉じゃ,俺の気持ちは届かない。

写真のフォルダを開くと,ここ数年。

殆どが琴音との写真だった。

これも消さなきゃ,なのかな。



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