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「じゃあ…別れるの? 流雨くんと」

「そう,なっちゃうのかなぁ」



涙と一緒に,悲しい笑いが込み上げてくる。

2年,もうすぐ2年。

流雨への気持ちも,思い出も。

決して少なくない。



「はは…ごめん。由芽……」

「うん。続きは,私じゃなくて流雨くんに話したいんだよね」

「うん」



折角聞いてくれてるのに…

ううん。



「ありがとう,由芽」




なんて,間が悪いんだろう。

明日は私達の記念日。

それなのに,私は流雨に別れを告げる。

今まで貰ってきたもの全て,流雨に返す。

気持ちが流雨に,揺らぐ前に。

私は流雨と離れることを決めた。

だいすき。

そう,最後に口にするのは,もう終わり。