私の彼氏はクラスで一番、



「す、する? 一緒に……」


気付いた時にはもう口走っていた。

珍しい、キュンと心を揺さぶる子供のような表情に突き動かされて。


我に返った時にはもう、セピア色の瞳が丸く瞬いていた。今更発言の撤回はできそうもない。


「あっ、えっと、そんなに頭が良いというわけでもないのですが……」

「する」


阿久津くんが嫌じゃ無ければ。そう言う前に、力強い声が響いた。痛いほど期待に満ちた眼差しが、夜だというのに陽光の如く降り注いでくる。


「いつする? 二人でしよ。山本の出来る時間に合わせるから」

「あ、私もいつでも……誰かと一緒の方が、捗るタイプだから」

「明日、とかでも?」


窺うように尋ねられる。明日は土曜日。テスト前最後の土日だけど、人との約束は無い。


図書館で勉強しようかな、と思っていたくらいなので、特に問題は無かった。