私の彼氏はクラスで一番、



「なにそれ」


ぶっきらぼうな声。

だけどよく見ると、目の際がほんのりとピンク色に染まっていた。


もしかして、照れてる……?


ついついじっと観察するように見つめていると、私の視線に気づいた阿久津くんがハッとした顔をして、更に顔を背けてしまう。


太陽のような髪に小さい顔が隠されてしまい、ちょっぴり残念だ。


「あの、で、デートの件……私でよければ、ぜひ……」


すっかり無言になって、また花壇に向き直ってしまった背中に小さな声を掛ける。すると、阿久津くんがこちらを振り向こうと体を揺らした。


刹那、白いワイシャツが太陽の光を照り返し、その眩しさに一瞬目を瞑る。


次に目を開いた時に飛び込んできたのは、負けないくらいに眩しくはにかむ、阿久津くんの姿だった。


「山本以外に、誰が居んの」


どこか呆れたように、だけど嬉しさを滲ませた声でそう言った阿久津くんが、無防備な私の手を取って。


約束ね、と、まるで幼子がするように、私の小指に彼のそれを絡めた。