「えっと、な、何を……?」
「だから、町田が俺にタオル渡そうとしてきたのを──……って、いや、わざわざ説明することでもないからもういい……」
ちらりとどこか恨めしそうな視線が向けられ、すぐに落とされる。
よく分からないけど、解決したのかな? と思っていると「……っくし!」と阿久津くんがくしゃみをした。
「あっ、寒い?」
「いや、平気」
そうは言うけど、身体もぶるっと震えていた。
朝、雨に降られてたから、もしかしたらその時に身体が冷えたままなのかもしれない。
「カーディガンしかないけど……小さいかな……」
でも肩にかけるくらいなら、と着ていたクリーム色のカーディガンを脱ごうとすると、「いやいや待って」とどこか焦ったような口調で止められてしまった。
「大丈夫だから、急に脱ごうとしないで」
「でも、本当は寒いでしょ?」
「んん……」

