そして、手伝おうと掃除用具入れへ向かおうとすると、阿久津くんに手で制された。
「いーよ。埃が気になって軽く掃いただけだから。もう終わったし、大丈夫」
「ありがとう……」
「いや、むしろこんな埃っぽいところでご飯食べさせてごめん」
やっぱり一週間放置されるだけであっという間に積もるな、と阿久津くんが呟く。
お付き合いを始めた後、彼から提案されたまず初めの恋人っぽいことというのが、お昼を一緒に食べることだったのだ。
当然断る理由も無く、ひとまず一週間に一度、こうして二人でこっそり会って、お昼を一緒に食べることになった。
阿久津くんは毎日でもいいって言ってたけど、今日のあの人気ぶりからしてもそんなのは絶対無理だ。
本当は今日も、もしかして無理になっちゃうかな? と思ったのだけど、ちゃんと来てくれたみたいだ。

