「環境美化だよ」
「へえ、委員会の仕事って?」
「今日は花壇のお世話」
「へー」
目を丸くしながら興味深そうに頷いた鈴原くんは、何故かそのまま私をじっと見る。
「す、鈴原くん?」
「あ、いや、山本と花壇の組み合わせ、親和性が高いなと思って」
「え?」
「どっちも可愛いから」
ふ、と口許を綻ばせた鈴原くんが、次の瞬間には焦ったような顔になり。
「やべ、早く戻んねーと部員にどやされるわ。委員会、頑張って。またな!」
鈴原くんの爆弾発言に固まる私を置いて、颯爽と去って行ってしまった。
「か……」
可愛いって。
避けようもなく、じわじわと頬が熱くなってしまう。
ねえ里香ちゃん、鈴原くんやっぱり、ただの天然たらしさんなだけじゃない?
もういっそそうであってくれと、廊下で立ち尽くしながら私はそう願ってしまった。

