「七葉はさ、鈴原の七葉に対する態度はほかのみんなに対する態度と同じ、って思ってるんだね」
「え、うん……違うの?」
「んー。まあ、猛アタックってほどじゃないけど、確実に気はあるよね」
七葉に。そう指をさされて、ふへぇ、と変な声が出た。
気がある? 鈴原くんが私に? そんなまさか。
「そんな風にはとても見えないけど」
「そういうところが男慣れしてないっていうか、無防備っていうか……私が七葉の彼氏だとしても、阿久津くんと同じこと言うよ」
「そうなの!?」
「そうだよ。例えば、鈴原いっつもお菓子買ってきてくれたりするよね。あれについてはどう思ってんの」
「え、い、いい人だなあと」
答えた瞬間、マジかこいつ、みたいな顔をされた。ひどい。
「だって、それこそあれは、里香ちゃんも貰ってるし、他のお友達にも配ってるし」
「毎回、七葉が好きそうなお菓子を買って、七葉に一番最初に渡すのに?」
「……」
そう言われると、何も言えない。
隣の席だからかな、とはちょっと思うけど。

