私たちは、速やかに買い物を済ませ、店の外に出た。

ドラッグストアのすぐ近くに小さな公園があるので、何となく二人してそこへ向かう。

またギョッとしてしまうのは、公園には既に先客…数組のカップルが居た。

これも、田舎では見られない光景だ。

気まずさを感じながらも、意識するほど余計に気まずくなるのだと思い、気にしないように、空いていたベンチに座る。

「雄也くん、私を嫌ってた訳じゃないの…?」

率直な気持ちを口にすると、

「ごめん…あの日の俺、感じ悪かったよね。正直、女の子に免疫なくて。タカオは、そんな俺を気にかけてくれて、あの日は合流しようって言ったみたいだけど、突然のことだったし、何を話していいかわかんなくてさ…」