明日はキミのために泣きたくない。




「好きだよ、千紘」

「私だって……好き」

「……もう時間。準備して鞄持ってこいよ、車回しとく」


 彼は立ち上がり、私の髪にキスを落としてからリビングから出て行った。それと同時に髪のセットどうしようかなと悩む。うーん……ヘアアイロンかけて、内巻きにしよう。

 綺麗に内巻きをして制服を整えると、スクールバックを持ち玄関へと向かった。


「あーさひ! お待たせ!!」


 家の戸締りをしっかりとして彼が乗っている車に乗り込む。


「シートベルトして〜」

「うん、完璧だよ」

「……オッケー。じゃあ出発するわ」