「千紘」 「ん? ……っ」 朝陽の方を見てすぐ唇が重なった。車でキス、なんて……! 「……あ、さひっ……んん」 「少し黙って……」 だ、誰かに見られたらどうするの!? とは思ったけどそんなこと考える余裕もなくなって甘い声だけが漏れはじめた。 「……ぁ……っん」 「今日は泊まってくだろ?」 彼の唇が離れると、何もなかったかのように話だす。私は息が上がっているというのに。