大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~

「まあ、私は、うっかり水を入れてしまっただけなんですが……。

 あっ、でも、大丈夫です。
 半分はお湯ですっ」
となにも大丈夫じゃなさそうなことを咲子は力説した。

「……よくそんなものを堂々と出してきたな」

 そう罵りながらも、行正はカップに口をつける。

「ぬるい……。

 薄い。

 でも、まあ……

 まずくはない」
という微妙な評価だったし。

 この莫迦嫁め、という毎度、安定した評価が心の声として聞こえてきたが、とりあえず、全部飲んでくれた。