大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~

 なんかちょっとこう、苦手っていうか。

 苦手、も違うか。

 なんか怖いっていうか。

 こんな風に乱暴なさるし。

 ……あ、でも、夫だから別にいいのか。

 でも、私、初めてだったのに。

 出会って、そんなに経っていない殿方から、あんなことされて怖かったし。

 いやまあ、お祖母(ばあ)さまなんて、お祖父(じい)さまの顔を初めて見たのは、祝言の夜だったとか言ってらしたし。

 じゃあ、私はまだマシなのかな?

 うーん。
 でもなあ……などと思っているうちに、咲子は今夜も手篭(てご)めにされていた。