大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~

「手の込んだお料理も習ったので、今度、ご披露しますね」
と咲子が言い訳のように言うと、

「今日では駄目なのか?」
と行正が言う。

「あっ、では、今からご用意致しますっ」

 期待されている気がして嬉しく、咲子は笑顔で、そう言った。

「まず、ソースを一ヶ月煮込むんですけどっ」

「ハツ、食事にしてくれ」

 はい、とハツは、いつもより早い夕食を運びはじめた。