数日後。

あの後お母さんにも
声が出た事を報告した。

お母さんは泣いていた。

そして、あの拒絶事件以来、
久しぶりに玲音に会った。

今度は玲音一人だった。

声が出るようになったことを
報告したらやっぱり喜んでくれた。

ふと、玲音が言った。

「そうだ。
あいつから手紙を預かってる。
これで最後だと。読んでやれ。」

「えぇー?また?」

「いいから。」

僕は渋々手紙を開いた。