空を見上げて~優しい風 次世代編~

しばらく黙ってしぃちゃんは
それを読んでいた。

読み終わった後、
しぃちゃんは側に来ると、
僕の手を握って、
そして片手で僕の頭を撫でた。

「よし、外行こう。」

『何で?』

「気分転換。」

『いいよ。』

僕はしぃちゃんには基本的に従う。

信頼してるから。

僕はしぃちゃんに
手を引かれて外へ出た。

夏の日差しが眩しい。

思わず顔をしかめる。

しぃちゃんが手を引っ張るので
走らなきゃならなかったけど。