「…ちょっと、
ここを離れてどこか行くか?」

『どこかって?』

「しぃちゃんとこ。」

『いいよ。』

しぃちゃんとは、僕の従姉妹。

お父さんの妹の子供。

「解った。準備しとけ。
今日は早めに仕事終わらせるから、
夕方には行けると思う。」

僕は頷いて出勤する
お父さんを見送った。