「俺が聞いたんだよ。」
早助が皿を探しながら言う。


今は手伝う気など起きてこない。元気な時でもこんな奴に手を貸そうと思うかは考えないでおこう。

(なんで余計なこと。)


ソラさんとサスケのグルは初っ端から何私を貶めて何が楽しいのか。考えが巡って巡って目が回りそうだ。




「……あのさ、」


「……?」



やっと私の心を察したのかな。早助が手を止めてこちらに向き直る。私は決まりが悪くてそらした体の角度をさらに斜めに傾け、目線も下に固定する。


「知りたかったから。今のお前を知りたくて向き合って心感じたかった。」


なんでだろう。


早助が言って笑った。いやそんな気がした。