「ちょ、ごめん。悪いって。」
早助が気づく。私はどうしようもない困ったちゃんだ。
「お前、ガキみたいだな。」
「……!」
早助の鈍感さと無礼な物言いに私はガッカリする。
私は心のどこかで期待してたんだ。どこかにいる、私の人生を変えてくれる人がいつか来るって。それがこの男ではないことを私は知った。
「ほら、腹減って感情の気性が激しいから。飯、食え。」
「作ってやったんだぞ、朝来るって言ってたから。」
早助の言葉に敏感な私は、いつも相手の気持ちを考えすぎて苦しくなって自滅する。
「やっぱり……!」
やっぱりソラさんならやりかねない。ソラさんが言ったんだソラさんのせいだ。
頭が真っ白になる。



