ッ!

『い、ちろ、う…』

そこには…

私を庇ってくれたであろう一郎がいた。


一郎は、原型をとどめていなかった。

顔は、赤く、身体は、赤く…

『う、あ、いち、ろう、いち、ろう』

何が起こったのかわからなかった。

一郎は…


息をしていなかった。