ぽろんと涙が出て行った。手の甲にかかるその雫は、拭えど拭えど止めどなく。岳は濡れた私の頬に、手を添えた。
「可哀想だから付き合ってあげる。そんなかたちで、すずを手に入れたくなかったんだ」
柔和な表情だった。
「最期に俺の望みを叶えてあげようとか、そんな気持ちですずと付き合えても嬉しくない。俺は、すずの愛が欲しかっただけだから」
ふっと岳は微笑んで、こう続ける。
「まあでも、最期の最期まですずを振り向かせることはできなかったけどね」
その瞬間、後悔の波が私を襲った。
「違うの、岳……」
頬にある岳の手に、自分の手を被せた。
「私も、岳のことが好きなの……」
私のその言葉に、岳は「え」と眉を寄せる。
「でも怖かったの……岳ともし別れちゃった時に、終わっちゃった時に、気不味くなっちゃうのが怖かった……だからずっとこのままがいいって思ってたっ。岳とは一生、仲良くいたかったから……」
だけど。
「岳と逢えなくなって、ものすごく辛かったっ。逢いたいって思った、また一緒にフラワーパーク行ったりゲームしたりしたいって思ったっ。キスだってまたしたいって思ったっ。それなのに、それなのに……」
岳お願い。嘘だよって、そう言ってね。
「もうすぐ死んじゃうの……?」
頬にある岳の手は、こんなにも温かいのに。
「もう、治らないの……?」
「可哀想だから付き合ってあげる。そんなかたちで、すずを手に入れたくなかったんだ」
柔和な表情だった。
「最期に俺の望みを叶えてあげようとか、そんな気持ちですずと付き合えても嬉しくない。俺は、すずの愛が欲しかっただけだから」
ふっと岳は微笑んで、こう続ける。
「まあでも、最期の最期まですずを振り向かせることはできなかったけどね」
その瞬間、後悔の波が私を襲った。
「違うの、岳……」
頬にある岳の手に、自分の手を被せた。
「私も、岳のことが好きなの……」
私のその言葉に、岳は「え」と眉を寄せる。
「でも怖かったの……岳ともし別れちゃった時に、終わっちゃった時に、気不味くなっちゃうのが怖かった……だからずっとこのままがいいって思ってたっ。岳とは一生、仲良くいたかったから……」
だけど。
「岳と逢えなくなって、ものすごく辛かったっ。逢いたいって思った、また一緒にフラワーパーク行ったりゲームしたりしたいって思ったっ。キスだってまたしたいって思ったっ。それなのに、それなのに……」
岳お願い。嘘だよって、そう言ってね。
「もうすぐ死んじゃうの……?」
頬にある岳の手は、こんなにも温かいのに。
「もう、治らないの……?」



