Goede morgen!私はアメリー・オルター。今日は、恋人のモーリス・マグリッドとの結婚式です。

ベルラインの可愛らしいウェディングドレスを着た私は、少し緊張しながら椅子に座っている。ドクドクと鼓動が早くなっていくのがわかった。

「そんなに緊張しなくても大丈夫なのに〜」

お母さんがそう言いながらクスクスと笑う。だけど、大勢のゲストの前で永遠を誓う瞬間を想像すると、手が震えてしまうのだ。

「だって、あんまり目立つことは好きじゃないし……。結婚式だって、モーリスが「したい」って言ったからすることが決まったんだし……」

式の時間は刻一刻と近付いている。時計の針が進むたびに緊張が増してしまう。そんな私の手をお母さんはそっと握る。

「大丈夫。今日は、大学入試でも就職試験を受ける日でもないの。あなたとモーリスの晴れ舞台よ。これをつけてちゃんと前を向いてなさい」

お母さんがそう言って私に手渡したのは、青いリボンのついたガーターベルトだ。