それ以来、僕たちの日常は一変した。朝は明かりたちと手を繋いで登校し、放課後になれば迷わずあの即席「電車」に乗り込み、そのままツーリングに出かけるのが日課になった。
秋生がどこのバス会社からか調達してきたという本格的なクラクションを響かせながら、「ビーッ、ビーッ!」と街を駆け抜ける僕たちの姿は、近所でもすっかり有名になった。浜の風を感じながら電車ごっこの真似事をして遊ぶ僕たちを見て、通行人たちは呆れつつも、「あそこの高校生たちは本当に普通じゃないな」と笑って見ていた。
秋生の親父さんは仕事柄、通勤には別の手段を使っていたから、趣味のバイクが僕たちに占拠されていても大きな問題にはならなかった。ただ、親父さんは「まあいいが、ガソリン代だけはお前が自分で払えよ」と交換条件を出した。秋生はそれを快諾し、僕たちの「電車ツーリング」は公認のものとなった。
一方で、正夫にはマリアという存在がおり、そのために学校を辞めなければならないという苦しい選択を迫られていた。しかし、すぐには辞めず、まずは籍を置いたままの状態にすることにした。
事態を重く見た僕の親父が、正夫を自分の建設会社で雇い入れることを決めたのだ。正夫は高校に籍を置いたまま、僕の親父の会社で働きながら、マリアとの生活を守る道を選んだ。
荒っぽくも賑やかな僕たちの生活は、あの轟音を立てるバイクのクラクションと共に、この街で力強く続いていた。
秋生がどこのバス会社からか調達してきたという本格的なクラクションを響かせながら、「ビーッ、ビーッ!」と街を駆け抜ける僕たちの姿は、近所でもすっかり有名になった。浜の風を感じながら電車ごっこの真似事をして遊ぶ僕たちを見て、通行人たちは呆れつつも、「あそこの高校生たちは本当に普通じゃないな」と笑って見ていた。
秋生の親父さんは仕事柄、通勤には別の手段を使っていたから、趣味のバイクが僕たちに占拠されていても大きな問題にはならなかった。ただ、親父さんは「まあいいが、ガソリン代だけはお前が自分で払えよ」と交換条件を出した。秋生はそれを快諾し、僕たちの「電車ツーリング」は公認のものとなった。
一方で、正夫にはマリアという存在がおり、そのために学校を辞めなければならないという苦しい選択を迫られていた。しかし、すぐには辞めず、まずは籍を置いたままの状態にすることにした。
事態を重く見た僕の親父が、正夫を自分の建設会社で雇い入れることを決めたのだ。正夫は高校に籍を置いたまま、僕の親父の会社で働きながら、マリアとの生活を守る道を選んだ。
荒っぽくも賑やかな僕たちの生活は、あの轟音を立てるバイクのクラクションと共に、この街で力強く続いていた。

