赤い電車が通過する午前3時1分という時刻を避け、俺たちは夜が明けるまで遊園地に留まることを決めた。
園内のベンチで身を寄せ合い、長い夜をやり過ごす。明かりは俺の腕の中で小さく震えていた。夜明けとともに売店が開き、俺たちは温かいシチューとパスタで冷え切った体を温めた。マリアにはまだ固形物が早いからと、あんなが丁寧にミルクアイスを溶かして与えている。
「……怖かったよ」
明かりが弱々しく呟く。その言葉に、あんなと俺は深く頷き、彼女の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「もう大丈夫だ。お婆さんが言っていた通り、あの赤い電車がいじめっ子たちを地獄へ連れて行ってくれたはずだ。もう二度と、あいつらが明かりの前に現れることはない」
あんなが優しく微笑み、マリアを抱き直す。俺は明かりの手を強く握りしめた。遊園地のゲートをくぐり抜け、車へと戻る。帰路にあるあの踏切を通過する時、俺たちは婆さんの言いつけ通り、カーテンを固く閉ざした。外で何が起きようと、地獄行きの列車が過ぎ去るのを感じながら、俺たちはただ前だけを見て家路を急いだ。
もう振り返る必要はない。明かりと俺たち、そして新しい家族の生活が、ようやく本当の意味で始まった。
園内のベンチで身を寄せ合い、長い夜をやり過ごす。明かりは俺の腕の中で小さく震えていた。夜明けとともに売店が開き、俺たちは温かいシチューとパスタで冷え切った体を温めた。マリアにはまだ固形物が早いからと、あんなが丁寧にミルクアイスを溶かして与えている。
「……怖かったよ」
明かりが弱々しく呟く。その言葉に、あんなと俺は深く頷き、彼女の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「もう大丈夫だ。お婆さんが言っていた通り、あの赤い電車がいじめっ子たちを地獄へ連れて行ってくれたはずだ。もう二度と、あいつらが明かりの前に現れることはない」
あんなが優しく微笑み、マリアを抱き直す。俺は明かりの手を強く握りしめた。遊園地のゲートをくぐり抜け、車へと戻る。帰路にあるあの踏切を通過する時、俺たちは婆さんの言いつけ通り、カーテンを固く閉ざした。外で何が起きようと、地獄行きの列車が過ぎ去るのを感じながら、俺たちはただ前だけを見て家路を急いだ。
もう振り返る必要はない。明かりと俺たち、そして新しい家族の生活が、ようやく本当の意味で始まった。

