____________________

変わらない風景。

私はずっと通っている浜辺に,立っていた。

今までどれだけ逢いたくても,ずっとしなかった。

でも,もう我慢しない。

せめてどうなったのかだけでも知りたい。

私がこうすることで,幸せに暮らしていた海月を,海に縛り付けることになってしまうかもしれない。

でも,それでもあの日助けてくれてありがとうって,もう一度伝えたい。

もう一度2人で笑いたい。



『海は私の家だから』



ノックするね。




「~っ海月ーーーーーーー!!!!!!」



お腹のそこから,ありったけの大声で,海月の名を叫んだ。

親さんは驚かれるかもしれない。

でも,ごめんね。