「忘れない。秘密も,守るよ」

「ありがとう」



私たちは,ぎゅっとはぐをした。



「また,逢える?」

「うん,きっと」



大事に,大事にしまったシーグラス。

私はポケットの膨らみを,何度も確認した。



「海は,私のお家なの,家族なの。怖いこともあるけと,嫌いにならないでね」

「うん。海は,海月だから。ずっと大好きだよ」

「ふふっありがとう」