エンドロールの先でも君を恋うから


思い出に残るもの、決まらずに困っている由良くんを助けられるもの。



顔を上げて由良くんを見る。げ、って顔をした彼には、これから私がどんな返事をするか伝わったみたいで。



「...私、やります。やらせてください」



あの後、楠さんにウエディングドレスの下書きを見せてもらって、声が出てしまうくらいに感動した。



何層にもなったフリルが付いた真っ白なドレス、散りばめられた淡い色の花が可愛らしい。ただ、肩に生地がなくて着る前から恥ずかしくなった。



だけど、ありがとう、と微笑む楠さんを見たら「頑張ろう」って気持ちだけが残った。



多分、私みたいな素人では分からないこだわりがつまっているんだろう。全体のバランスだとか、肩が出ているからこそ綺麗に見えたり。



とりあえず、痩せることからだろう。



「桜名さんがウエディングドレス似合うのなんて誰より知ってるよ、着るだけでグランプリ楽勝なのも分かってる」


「じゃあなんでそんなに口曲げてるの?」



心配だって全身で訴えてくる由良くん。



言っていることがイマイチよく分からないけど、一つずつ聞くのは面倒、じゃなくて、時間が無いのでやめておく。



きっと良い思い出になる。