エンドロールの先でも君を恋うから


────駅近くのカフェで飲み物だけ頼んでカウンターに座る。



由良くんはカフェオレ、私は蜂蜜入りミルクティー。



カフェオレ好きなの?と聞くと、由良くんはうんと頷いた。ブラックコーヒーを頼むのが大人らしくて憧れるけど、やっぱり苦いみたいで今は飲む練習中らしい。



ケーキも美味しいカフェだけれど、マカロンが後を引いていて飲み物を頼むことしか出来なかった。



前の彼も同じだろう。



マカロンは普通に美味しくて、これなら誰にでも食べてもらえるだろうと残りはラッピングして持ち帰ることにした。



因みに、さすがにジャージ姿では恥ずかしくて、持ってきていた制服に着替えている。



「...なあに?」



じーっと私の顔を見つめる由良くんの視線に恥ずかしくなって、ミルクティーが入った白いカップで顔を半分隠す。



「蜂蜜とミルクティーって桜名さんのイメージにぴったり」


「...飲む?」


「飲む」



右利きの由良くんに、取っ手を右側にして渡すけれど、受け取るとわざわざ左手に持って口を付けた。



甘...と呟く由良くんは、とても甘いものが好きなようには見えない。



私が口付けてないところにしてくれたのかな。



そういうの気にするタイプじゃないと思っていたから、気を遣わなかったことを少し後悔した。