エンドロールの先でも君を恋うから


それから材料が尽きるまで何回も作り続け、窓の外から茜色の淡いグラデーションの空が降ってくる頃、ついにマカロンと呼べるものが完成した。



「やっとできた...ふ、俺たち何時間ここにいた?
あ、これ上手。頑張ったね」



由良くんのスマホの中のレシピより大きめなマカロン。ピンク、緑、青に黄色。持ってきた箱に詰めると、結構な数になった。



「これ、由良くんにあげるために作ったの」


「…え?」


「由良くん最近大変そうだし...私のせいでもあると思うんだけど!今日も付き合わせちゃったし。だから、いつもありがとうってお礼です」



...あ、嬉しそう。



隠しているようで隠れていない表情にこちらの口角まで引っ張り上げられる。



そんな彼からは私と同じ、美味しそうな甘い匂いがして、達成感を今更感じた。



渡したマカロンは、そこまで甘いのが得意じゃない由良くんに合わせてカカオのパーセントが高めのチョコレートを使ったもので。



顔をほころばせた由良くんを見ただけでもう満足だった。



「ありがと、嬉しい。
桜名さんが負担になってるなんて思ったことないけどね。」



片付けが終わる頃には、さっき目の前にあった景色が嘘だったかのように、一番星が見えるような薄暗い空に変わっていた。