エンドロールの先でも君を恋うから


由良くんが「飴降れ」って言ったら、本当に空から降ってきたりして。



彼が使う魔法に私は救われている。



私たちの目的地は校舎の一番端にある家庭科室。昨日家庭科の先生に確認し許可を貰って、今日作ることになった。



「由良くん部活だったのにごめんね」


「マカロン時間かかるらしいから。俺は楽しみだよ」



これからどんどん忙しくなるから、由良くんとこうやって過ごすことも少なくなるかもしれない。



「…らしいって、由良くんもしかして」


「作ったことない」



不安しか無い言葉を零してからすぐ、家庭科室の前に着いた。古くて鍵がなかなか通らず、そこでもう五分ものロスが生まれる。



高校指定のジャージを着た由良くんに合わせて、私もジャージを着てきた。



動きやすいし、最近服選びに失敗している、っていうのもある。



「ねえ桜名さん。このチョコレート、苦いやつだけどいいの?」


「いいの」



買い物は二人で分担。



昨日の夜、マカロンを作るって話したら睦希が荷物持ちの為に付いてきてくれた。