エンドロールの先でも君を恋うから


「じゃあ接客担当とキッチン担当から決めるか。手、あげて」



黒板の前で、分厚い書類に目を落としながら皆に呼びかける由良くんの声。



クラス委員長に、文化祭実行委員。その他にも忙しい由良くんだけど、少しも手を抜いたりはしないし授業の合間だって難しい顔をして重要そうな書類を読んでいる。



私も何かしたいな



由良くんの為になるような、優羽が褒めてくれるような、私が成長できるような何か。



「接客やりたい人は?女の子だけだと何があるか分かんないから男も入って」



由良くんをキラキラしたような目で見つめるクラスの女の子達。由良くん褒める言葉があっちこっちから聞こえてくる。



由良くんが褒められると私も嬉しい気がした。



「もっと高くあげて。...あ、桜名さん、接客入ってね」



手を挙げている人数を数える由良くんと目が合って、当たり前のように私の名前を黒板にサラサラと書いていく。



手に着いた白いチョークを払う姿を呆然とみつめてしまった。



表に出て接客をするようなタイプではない。もちろんだけど、手はあげていない。



...どうして由良くん