エンドロールの先でも君を恋うから


月ちゃんは心の拠り所って言うけれど、私はそれを依存と呼ぶ。



最近、口から出るのも、心の底にある気持ちも、マイナスなことばっかりだ。



「ただいま」



帰ってきた由良くん達は大荷物を持っていて、今にも崩れそうなほどだった。



由良くんと瑞星くんは秋に行われる文化祭の実行委員で、今日はその集まりがあったらしい。



先週決まった出し物に向けて一足先に教室の装飾に使う物を用意したり、衣装を決めたり。



2-1は昔話をモチーフにした喫茶店に決まった。



接客担当の衣装は皆それぞれ違って、昔話の登場人物をイメージしたものを一から作る。



「桜名さん」


「はい?」


その真面目な表情につられて月ちゃんからゆっくり離れて彼を見上げる。



何を言われるのかと心臓を鳴らしながら彼を凝視するものの、口が開かれた後杞憂だったと若干ため息を漏らした。



「次の時間、文化祭の色々決めるけど...俺はアリスが良いと思う。どう?」


「由良最低...」



月ちゃんの引いた顔を合図にまた言い合いが始まり、すっかり慣れてしまった私はとりあえずお弁当箱をまとめることに専念した。