「由良くんの話だよ!
瑞星くんが由良くんは映画で寝るっていうから、想像通りで笑った、だけで」
大きめの声が出た私を見て少し驚いた由良くん。人に大きいと思われるくらいの声量を出したのなんていつぶりだろう。
「由良くんは私に妬いてるの?...それとも、瑞星くん?」
「…桜名さんの笑顔見られるのレアじゃん、俺が一番最初が良かった」
そんなことで?なんて言ったらきっとまた不機嫌由良くんになる
「なんか俺束縛激しい奴みたい」
「みたいっていうか.....なんでもない」
続けていいよって微笑むけど、逆に怖い。でもそれほど、大事に思ってくれてるってことで。
「一番最初、ではないけど……私が笑顔になる理由って辿っていけば全部由良くんだよ。
由良くんが私の手を取ってくれたから笑っていられる」
「ふーん」
同じ言葉でも、さっきよりも優しい声音。
束縛してるって言ったら私のほうなのに。由良くん、私に構ってばかりで大丈夫なのかな。
…そうやって表では良い子ぶって、気遣ったようなことを思うけれど、由良くんがくれるものは幸せであったかいけれど、独りになると全部崩れてしまう
上手く生きられない。そう思うばっかり。



