エンドロールの先でも君を恋うから


きっと瑞星くんが隣にいたら、この気持ちが向いていたのは瑞星くんだったもの。



由良くんが特別だからじゃないよ、優羽。



ポップコーンを取るのにも肩が揺れないように気をつけたんだから、少しは反省してほしい。



「あれ、由良くん寝不足?」


「ああ、これ?ゲームのしすぎ。
部活してるとやる時間無くて、寝る時間削るしかないんだよね」



一時間と少しぶりに起き上がった由良くんの目の下にはうっすらとクマができていた。



こうやって座って同じ目線でいないと気づかなかったかもしれない。



「成程、病み上がりなのに何してるのって顔だね」


「...そんな顔してないよ」



何でもかんでも見透かされるのも嫌だ、とひねくれた感情で発した言葉。顔にも出ていたかも。



私の考えてることを読むことができる彼にしか見せない表情だと思う。



それに、本当に具合が悪かったらゲームなんて出来ないよね...


他人にわかる程のものなら、自分自身だってわかっているはずだろうと、私は心配する言葉をいくつか飲み込んだ。