エンドロールの先でも君を恋うから


「あ、おまたせー!まだ十分前なのにみんな揃った!それじゃあ行こ!」



由良は遅刻すると思って映画より早めに集合したのに〜、と憶測で集合時間を決めたらしい月ちゃん。



確かに秋頼って時間通りに来たことないな、と何度も頷き月ちゃんに全面同意の瑞星くん。



当然由良くんは険しい顔を作って、前を歩く二人の頭をコツンと叩いた。



二人は明日は一万ほど槍が降るから外に出ないでおこうと、また彼を怒らせている。



そんな時私は三人が着たり持ったりしている上着が羨ましくて仕方がなかった。





待ち合わせ場所から五分もかからない映画館に行く途中、ふいに視線を感じて、直後私の頬に手の甲が触れる。



そうすると存外あたたかい手の先にいる由良くんは、大げさに目を見開いた。



「桜名さん寒い.....っあー、だから瑞星」



珍しく彼から顔を背けて、赤くなった顔を隠そうとしていても、かわりに耳が照れていると主張していている。



珍しい、と私は小さく笑った。



脱いだ上着の先は私の肩で、それがあまりに自然なものだったから、何も言わずに受け入れてしまって。