エンドロールの先でも君を恋うから


現代文の授業で音読する時に用いる声だったらやり直しを言い渡されていただろう。



それほどに、私たちの間に割り込んできた早口なやや小さい声は彼らしくはなかった。



「狭い!由良は後ろ!」



すぐに戻されたけれど。



コンビニに近づくにつれて話は進んで、土曜日は私と月ちゃん、由良くん、そして瑞星くんの四人で行くことになった。



教室では四人でいることが多いけど、どこかに出掛けるっていうのは初めて。遊びに行くこと自体も久々だったりする。



「桜名さん、土曜日の目標は?」



月ちゃんが楽しそうにアイスを選んでいるのを少し離れた飲み物コーナーから確認して、隣にいる由良くんに独り言を吐き出すように小声で答えた。



「ハッピーエンドを見つけること」


「違うでしょ、浮かない顔してるからおかしいと思った」



…あ、映画で笑顔になることだった。



さっきの由良くんの言葉がずっと頭に残って、コンビニに着くまでずっと、無意識に答えを探していた。



見つかるどころか逆にたくさんの曖昧な答えが絡まって解けなくなってしまったんだけれど。