エンドロールの先でも君を恋うから


「あ、弥衣、今度の土曜映画観に行かない?気になってるのがあって、しかもレディースデイ!」



コンビニに行く途中、タイムリーな話題を月ちゃんが持ちかけた午後四時。



並んで歩く私達の後ろで眠たそうに歩く由良くん。



由良くんはあの後すぐに話を切り上げて門に歩き始め、納得のいっていない先生に向かって「明日!放課後!職員室!」と単語を三つ並べて会話を強制的に終わらせていた。



「映画……内容って?」


「ラブコメ、かな?きっと面白いし、キュンってする!」



これだ、と思って由良くんのほうを見ると、とてつもなく機嫌が悪そうだった。



心なしか月ちゃんに狐のようなつり上がった目を向けているように見えた。



ここからの角度でそう見えるだけだと信じこんでおいてから、一人ぽつりと後ろを歩く彼を振り返る。



「行きたいな。由良くんはどう?
…あ、でもどこか具合悪いんだっけ。入院、しちゃうほど…」


「行く。
…桜名さんに言わなかったのはそうやって心配するから。もうどこも異常無いからそんなに悲しそうにしないで」