エンドロールの先でも君を恋うから


────あの後、二つ返事でオッケーしてくれた月ちゃん。



体育館に忘れ物をした、という設定で鍵を借りに行ってもらった。



天文部である月ちゃんが体育の授業もないこの時期に忘れ物なんてするはずもないけれど、誰にもつつかれないことを祈る。



月ちゃんの家は学校から近くて、通学時間は大体10分くらい。私の家と月ちゃんの家まではそれよりももっと近い。



いつも待ち合わせるコンビニでお菓子を買ったりすると、学校まで近いはずなのに遅刻ギリギリになることは私たちの習慣。



コンビニのお菓子って新しい商品の入れ替わりが早いから楽しくて、つい長居しちゃうんだ。



「由良くん、ハッピーエンドになる映画知ってる?…って、観てないのに終わりがはっきり分かる映画なんて無いよね」



じゃあこれは、観た映画がバッドエンドならハッピーエンドの映画が見つかるまで観に行ってね、ってこと?



映画って家で観るのでも当てはまるのかな。



だったら“ハッピーエンド 映画”って検索かけたら…