エンドロールの先でも君を恋うから


「いじめられてるの?大丈夫?」



そう私に問いかける彼は、由良くんと同じくらいの身長で、だけれど威圧感みたいなものはなくて、心配そうな表情を浮かべる。



昨日の写真でも少し思ったけど、なんとなく優羽の雰囲気に似ていた。



「違うから。こいつが俺に隠し事してるだけ」


「してないよ!ただ由良くんが!」



俺が?とまた懲りもせず疑ったような顔を近づける。



…これが、由良くんのデフォルトなのかも。そういえば屋上でだって、肩がくっつくぐらいの距離で話していた。



「独占欲やめろ、私の弥衣に手を出すな男ども」



櫻木君の次は月ちゃん。私にぴったりくっついて由良くん達を睨みつけた。



こんなに教室は広いのに、ここだけ人口密度が高すぎる。



目立つけれど、恥ずかしいけれど、さっきまで不安でゆらゆら揺れていた気持ちが落ち着いていた。



一ヶ月も学校に来なかったから、やっぱり周りの目が気になって、あれこれ言われてるじゃないかって思ったから。



だけど私には月ちゃんがいて、由良くんもいて。櫻木君は周りの目が気にならないような位置に立ってくれている。



さっき由良くんが教室に入ってきた時、涙が出そうになるくらい安心した。



一人じゃないって、存在で示してくれる人。