エンドロールの先でも君を恋うから


それは由良くんも同じらしく。



「顔色も良好、柵飛び越えようとしてた時とは別人。昨日の泣き顔も良かったけど」


「ちょ、由良くん!声もっと小さく…!」



両手で由良くんの口を塞ぐと、またさっきの悲鳴が聞こえた。



内容が聞こえたからか、私が彼に触れたからか。どっちにしてもあんまり得意ではない状況。



急いで手を離して、椅子ごと距離をとろうとしたのに、由良くんは周りのことなんて見えていないみたいに私との距離をつめる。



「なんで距離とんの?こっちきてよ」



みたい、じゃなくて本当に見えていないんだ。



「なに、やましい事でもあるの?ご飯食べなかったとか?三番目の願い事先に見ちゃったとか?まさか一人で学校来たとか…」


「おい秋頼」



次に由良くんの口を塞いだのは、同じクラスの櫻木瑞星(さくらぎ みずほ)君だった。



昨日の夜、由良くんがスマホに送ってくれた座席表の写真で、私の前の席だった人。



同じバスケ部らしく、どんな人?と聞いたら写真だけ送られてきたけれど、顔じゃ性格までは測れない。



ただ由良くんの友達がイメージ出来なかったから聞いただけ、それと苗字が似ていたからなんとなく気になっただけだから、それ以上会話が続くことは無かった。