「ごめん、ごめんね弥衣。私、弥衣に無神経なことばっかり言ったね。何も分かってなかったのに口出して…」
「違うよ!月ちゃん、ごめんって言うのは私だよ…あの時電話くれて嬉しかった。
傷つけてごめんね、来てくれてありがとう」
それから月ちゃんが泣き止むまで、私から離れることは無かった。
由良くんは、暇そうにスマホをスクロールしながら「もういい加減離せば?」なんて言うけど、月ちゃんの耳には届いていないらしい。
「…良かった」
月ちゃんからの電話が無かったら、どうなってたんだろう。
あの電話があったから何かしら食べないとって思ったし、学校に行こうって決めたのだって勉強よりもなによりも月ちゃんに会いたかったから。
もっと早く謝ればよかったんだ。
そしたら月ちゃんがこんなに深く傷つくこともなかったはずなのに。
…私のために泣いてくれる人がいるのは、嬉しいな
これから私はこの子をもっと泣かせるかもしれないのに、矛盾している。



