エンドロールの先でも君を恋うから


「はは、見られてんのかってくらい桜名さんのこと分かってんね」


「人の心見えちゃう人だから」



確かに、忙しい時だとかどうしても読みたい本があると、食べる時間を削りたくて片手で食べられるようなものを食べていた。



優羽に目撃される度にちくちく怒られたな。



「月穂って、同じクラスの芹沢(せりざわ)さん?」


「そう、私の親友なの」



芹沢月穂、呼び名は月ちゃん。



月ちゃんとは小学生の頃からの仲で、学校が終わってから夜まで預かってくれる学童保育で知り合った。



好きな人ができると一番に話すのは月ちゃんって決まっている。



だから唯一私の友人で月ちゃんだけが優羽と面識があった。彼女は、映画は真っ暗で観たいと私のお気に入りの映画カフェには行っておらず、優羽の顔もその時まで知らなかった。



二人が初めて顔を合わせた時は、それはもう不安で。



「どうも、桜名弥衣の友人の芹沢月穂です。貴方が弥衣を口説いた野郎...様ですか

弥衣が急に連絡先聞かれたとか言ってぽわぽわしてるから、一応!一応私がどんな方が見に来ました」