「優羽君からのノートは中身読んだの?」
「うん、少しだけ」
「ふふ、二人のことだし内容は聞かないけどね。
……弥衣が優羽君に貰ったのはノート。じゃあ弥衣は優羽君に何をあげられる?」
あげる…?あげられた、じゃなくて?
今からってこと?
「ゆっくり考えてみて。
ほら、睦季上がったみたいだからお風呂入ってきちゃいなさい」
返事をして、着替えを取りに二階にあがる。
テレビの中の笑い声も、雨が地面を叩く音も、何も聞こえない。耳鳴りがしそうなくらいの無音。
この無音から出してくれたのは優羽だ。そんな優羽に私はなにをあげられるの?
私が出した答えは、間違ってる?
「わからないよ…」



